シナリオ『百合崎高校馬券部始末記』?/平瀬たかのり
 

華織「え?――ああ、遥から聞いたのね。な
 んでって言われてもなあ。子供の頃から土
 いじり大好きだったし。それでかな」
涼歌「はるちゃんさんは焼きそばパン作って
 売ってるし――なんかみんなすごいよなあ」
   三人眩しげに見る涼歌。

○同・部室
   戸を引き開け中に入る四人。千伽子が
   将棋盤を前に胡坐をかき詰将棋を解き
   ながら焼きソバパンを食べている。
千伽子「あらまあみなさんお揃いで」
遥「お行儀悪い。どっちかにしなさいよ」
千伽子「(訊く耳持たず)悪い遥、水くんで」
遥「もう」
涼歌「あんまりすごくない人もいた」
千伽子「あ? お涼なんか
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