シナリオ『百合崎高校馬券部始末記』?/平瀬たかのり
んか言った?」
涼歌「いえ、なにも……」
千伽子にコップの水を渡すと遥、冷蔵
庫の前に座り込みゴソゴソ。
遥「さ〜て、明日の仕込みを冷蔵庫ちゃんと
ご相談っと」
寝転がって文庫本を開くキャロル。ウォー
クマンをつけ壁に寄り掛かって座る華織。
涼歌も畳の上に座りスケッチブックを開
く。ムシャムシャやりながら将棋盤に向
かっている千伽子を見て。
涼歌「川上先輩」
千伽子「んぁ?」
涼歌「将棋部には入らなかったんですね。やっ
ぱり男の人ばっかりだったから?」
千伽子「あんたといっしょだよ」
涼歌「え?」
千伽子「体験入部はし
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