第八都市/狩心
欲求
それら一つ一つに何の意味があり
何の比喩が隠れているのか
明確に分かるのは
体験者だけであり
体験者の檻の中だけであり
喜びや苦痛の夢から覚めれば
また、ここは第何都市なのかという疑問から始まり、
更にその前に、踏み台は何かと足元を見つめる作業があり、
更にその前に、深遠なる虚無の合唱を聴く
私は 折り畳まれていく自分の敷地を見つめている
展開しては折り畳まれ
一つも進みやしない
無駄な努力だと数々の友人達は去っていった
しかし友人達もまた無限であるから
寂しさや虚しさを感じることはない
ただ、
圧倒的な事実が横たわっていて
私はそ
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