第八都市/狩心
はそれに殺されないように生きているだけで
存在と表現以外に
しがみつけるものなど何もないと
勿論知っている、
オーバーワークは続いた
たまに溢れる私の断片が詩となり友となり
永遠に伸びてしまう私を縮めようと必死だった
今も
君は荒唐無稽な事をする妻を貰い受け
献身的なアイを注ぐ
アイ、それはまだ見ぬ第九都市の匂い
それは既に在る第十都市のざわめき
意味のない番号に意味を見出す試み
意味を超えて存在する私達の宿命
宿命さえも自分たちで設定する矛盾
矛盾はおかしいという愚かな思考の罠
矛盾すれば矛盾するほど真実に近付く
我々にはその勇気がないだけだ
逆を選び、二項対立が明確になれば
第三の案に飛び火し、仁王立ちして眺め
俯瞰から一気に主観的体験のジェットコースターに飛び乗り、
ゆらりゆられて
冒険を楽しもう
ただし、
快楽だけには負けるな
この世界は 罠だらけの都市だ
君は命をすり減らして
何を掴もうとしているのか
見失ってはならない
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