黒い光輪。/
田中宏輔
の名前をここに入れたかったのであるが、詩の調子が崩れることがわかったので諦めた。
I・II ヴィア・ドロローサ I
クレネのシモンは 犬が跛をひきな
坂道を下りながら がら坂道を
下りてゆきながら 下りて
思い出していた くる
磔になった男の …
… あの男の死に顔を
なぜ 死の間際に浮かんだ
あの男が あの不思議な死に顔を
自分のことを 頭から離れなかっ
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