うぞめき、ろまん。/あらい
れたときが
私たちはすぐに毒を吐く。 喉に詰まってうまく生かせない
ともすれば天使に近付く。 ようだったら。
拳を振り上げて匂いを嗅ぐ
あたりはなんてこともない
無色の階層を布シいていく。 『うぞめき、ろまん』
ほらみたことか
助かることもない幻想が 通行手形。
日の出にて屠られてしまう。 罪状の陰雨、道行の火垂る
地中には?が、芽を囃し、もう直ぐに 泥沼に湛むアシオト。
花に変わろうとする。 なんとも
地中不覚の澱が我々と告示し
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