うぞめき、ろまん。/あらい
モノガラシイものではないか
扉を叩く弑逆と破砕
頭痛を引き起こす詩片ウタカタ達の怒声
発破した水の泡を揺り籠に滑り込ませた。
仮初だと模様すのかそれが
獣に誑かされた痕だと何故築いていっても、
『それを愛だと号サケぶ!』
この廃刊に見立てる、ひしゃげ朽ちたスチールに詰まった
罵声土星共棲の夢物語を、水銀糖に溶かし啜っている
細い欄干と糜爛した濃霧と、剥離した世界が
喉元を焼いていく、すべてが私達の境地として、源に降る
常に正しくあれと。
戻る 編 削 Point(4)