うぞめき、ろまん。/あらい
 
  モノガラシイものではないか
                       扉を叩く弑逆と破砕
                 頭痛を引き起こす詩片ウタカタ達の怒声
              発破した水の泡を揺り籠に滑り込ませた。
                   仮初だと模様すのかそれが
             獣に誑かされた痕だと何故築いていっても、

『それを愛だと号サケぶ!』 

    この廃刊に見立てる、ひしゃげ朽ちたスチールに詰まった
     罵声土星共棲の夢物語を、水銀糖に溶かし啜っている
       細い欄干と糜爛した濃霧と、剥離した世界が
    喉元を焼いていく、すべてが私達の境地として、源に降る
                        常に正しくあれと。
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