IMNOTHERE/由比良 倖
 
りに靴を履き、
作業を繰り返す、単純作業を、
すると、枯れていく花のように誉められる私は、機械のように美しさを感じる、
穴の開いた服を着て、私は私を錯覚する/錯覚したい、
自覚する、そう、していたい。

楽しい、生きるのは楽しい、楽しいこと、とても、とても、楽しいこと、楽しい、楽しい、楽しい、楽しい、と、
弾の入ったピストルに歓喜して、壁に幾つもの『死』のような穴を開けていたい、
楽しくて、幸せで…、泣きたいほどだって、笑いながら。
「放っといて」って。



言葉を忘れる、色の入った鞄(メッセンジャーバッグ、麻布で(古くなっていく靴、
古くなっていく、記憶と[物質の
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