CLOSE TO THE EDGE。/田中宏輔
間は●玉突きのバイトをしていた●青年がいた●ぼくが下鴨にいたころだ●といっても●ぼくが26●7才のころだ●九州から来たという●青年は二十歳だった●こんど●ふたりっきりで飲みましょうねって言われて●顔面から微笑みが這い出してきて●ぽろぽろとこぼれ堕ちていった●ぼくは●彼のチンポコを●くわえたかった●くわえてみたかった●ちとデブだったけど●かわいかった●ぼくは●ちとデブ専のケがあるから●ブフッ●笑えよ●で●とうもろこし頭の●彼は●ぼくのなかで●ひとつの声となって●迸り出ちゃったってこと●詩ね●へへ●死ね●で●乾燥した●お母さんが●出てきたところで●とめる●釘抜きなんて●生まれて●まだ十回も使ったことが
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