君のことが、好きだ/秋葉竹
 
意味で
なにも変わらない
その
輝くけどよく透きとおっている



まるで
ちいさなダイヤモンドレモンみたいな
だれの否定もしない
だれの悲しみも知ってなお
なにかにすがることもせず
けんめいに
ただけんめいに
日々の営みを
くりかえす
真っ直ぐな瞳で


人生を
恨んだり
世界を
憎んだり
神様を
呪ったり

してもいいほどの
生をおくりながら
すべてを
知りながら
まるで
すべてに満たされたみたいに
立っている


君の
勁さが、
好きだ

君の
やさしさに、
憧れる

とぎれない
絶望に打ち克つちつづけ
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