日記読めよ。マジでさあ/こんにちは!みんです
 
のはなぜか。それは寂しいからであろう。寂しいから周囲に自分ごとを語って、「僕はこんな人間なんだけど、ねぇ?どう思う?どう思う?ねぇ?ねぇ?」と問い、「おしゃまさん」などといってほしいのである。はっ。哀れな奴だ。(町田康『真実真性日記』講談社 2006年 p.56L3〜12)


筆者は「随筆原稿」、つまり刊行することを前提としたものの中に「自分ごとについて」「得々と」語ることを(自嘲的意味合いも込めて)痛烈に批判している。

{引用=
(堀木克三の本について)収められているのは戦後、農業組合の機関紙等にポツポツ発表したものらし方が、いかにも文芸批評家らしい独り合点な文章であり、かつ短
[次のページ]
戻る   Point(2)