詩の日めくり 二〇二二年九月一日─三十一日/田中宏輔
 
輪郭を見せてくれなかった。言葉を追うのだが意味が掴めない。しかし短篇のはじめのほうでは、8人の人間と3台の機械が実験をすると出ていたので、あとの記述の10人の人間と3台の機械という話と矛盾する。矛盾することを平気で書くラファティだから何とも言えないが、実験はじつは成功していた可能性もあるということだろうか。わからない。悩ましいかぎりだ。


二〇二二年九月九日 「読み直し」


 じっさいに教えていた立命館宇治高校で数学のテストをやる夢を見た。テストをするほうのぼくが遅刻したのだった。

 悔しいから、もう一度読み直した。間違っていた。歴史に手を出すたびに、人間が8人と1台の機械だ
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