詩の日めくり 二〇二二年九月一日─三十一日/田中宏輔
 
セラさんの「オートマタ」さいごの一行にこころの目がとまった。「もどりたい場所がわからない」61歳のぼくの身体はボロボロだ。いま膝の関節がとても痛い。そのぼくのこころの目がとまった。 https://pic.twitter.com/d42eGT43tx

 海外SF傑作選『異邦からの眺め』1作目は、スタニスワフ・レムの「完世遠菩薩(かんぜおんぼさつ)」宙道士のトルルは永遠の幸福を求めて、いろいろ実験するが、ことごとく失敗する。さいごに、死んだ師のところに行って助言を求めたが一笑にふされる。宙道士のクラバウチュスも以前に師のところへ訪れたことを知ると、喜んで帰った。

 2作目は、ジェラ
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