終戦記念日/ホロウ・シカエルボク
から見れば、なにか考えているのかな、というくらいの。しかし、日が経つごとにその寸断は度を越えて行った。何度か同僚や上司に注意された。少し疲れているんじゃないのか、と、上司は気を使ってくれた。わたしが常日頃仕事に入れ込んでいることを知っていたからだ。休みを取ったらどうだ、と、彼は言ってくれたが、わたしは突っぱねた。わたしが休んだらなにも動かないじゃないか、とつい言い返してしまった。少しイライラしていたのかもしれない。こんなになにもかもスムーズに動かないのは、初めてのことだった。上司も少しむっと来たらしい。わかった、しかし、次なにかあったら強制的に休ませるからな、仏頂面でそう言って立ち去っていった。そ
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