終戦記念日/ホロウ・シカエルボク
。せめて部屋の中じゃなくて廊下に居てくれればいいのに、とわたしは思ったが、わたしがそんなことを希望するわけにもいかないことは理解していた。薬のおかげで眠れないということはなかったが、寝入りばなとかそういうものを他人にさらすことはもの凄く抵抗があった。わたしは次第にストレスを溜めて行った。ある朝目が覚めたらわたしは拳銃を持って西脇を撃ち殺していた。西脇は転寝でもしたのだろうか?なにも知らないという顔のままで死んでいた。すでに警官や刑事に囲まれており、銃口を向けられていた。わたしはとりあえずふらふらと後ろに倒れ込んでもう一度眠った。
目を覚ますとトイレとベッド以外何も無い真っ白い部屋に監禁されて
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