終戦記念日/ホロウ・シカエルボク
よりもすっきりとはしなかった。よく考えてみればどうしてこんなことをしたのだろう、というような感じだった。同僚たちの死体を踏みつけながらオフィスを出て、誰にも止められることもなく自宅に戻った。
薬を飲んで眠っているうちに逮捕されたらしい。目が覚めると病室に居て、刑事らしき男がベッドの足元側の角を陣取るようにパイプ椅子に腰かけてこちらを睨みつけていた。
「わたしたちが君を逮捕してから四日経った。」
彼は先にわたしの疑問を晴らしてくれた。治療をしながら取り調べが始まったが、わたしにはよくわからないとしか言いようがなかった。刑事は―西脇というらしい―もう一人の若い刑事と交代でわたしを見張った。せ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)