終戦記念日/ホロウ・シカエルボク
 
ーブルの置時計をなぎ倒してフロアーに落ちた。薬を飲んでは眠り、夢を見て、笑いながら目覚め、酷く荒れた。数日後には叫びながら自室の壁に頭を打ち付けていた。額が破れ、だらだらと血が流れた。なぜだ?なぜこんな目に遭わなければならないのだ?この夢がなんであるかなんてどうでもいい。夢は夢に過ぎない。そんなただの夢が、どうしてこんなにわたしを蝕むのだ?どうしてわたしにこれまでずっと続けてきた暮らしを続けさせてくれないのだ?わたしは壁を殴りつけた。壊れたのはわたしの拳だった。

わたしはそれ以来荒れることはなくなった。ただ茫然とすべてを受け入れるだけだった。最小限の食事をして薬を飲み、夢の中で何度も殺して、
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