詩の日めくり 二〇二二年七月一日─三十一日/田中宏輔
 
のためにあった。歩行者族は滅んだかに見えたが五体満足な先祖返りの女の子が生まれた。彼女は旅をする。五体満足な男と出合う。電気に依存している自動車族をやっつけるために、青年は電気を止めることにした。それで自動車族は動けなくなってほとんど滅んでしまったのであった。

 投票に行ってきた。個人名は、共産党のたけやまさいこさんに。比例は共産党に。ぼくはバリバリの共産主義者なのだ。

 予備校に勤めていたころのことだ。ぼくがオウプンリーにゲイであることをカミングアウトしていることを知った教員から嫌がらせを受けるようになった。そこから睡眠障害を患って今日に至るのである。心的障害がいかに持続性のあるもの
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