詩の日めくり 二〇二二年五月一日─三十一日/田中宏輔
 
。『夜のみだらな鳥』タイトルはぐっとくるものがありましたが、叙述が退屈で、エピソードの作り方もいまいちでした。それとも、ここ数年、純文学は海外詩人の詩集くらいしか読んでいないので、純文学の読みが浅いのかもしれません。

 7作目は、ジョン・コリアの「船から落ちた男」巨大な海蛇を探して、世界中の海をへめぐる男がいて、その巨大な海蛇を垣間見るのだが、そのとき、知り合いの男が船から落ちて行方不明になった。巨大な海蛇を探していた男はもう巨大な海蛇には興味を失い、つぎには宇宙生物を宇宙を探索することにした。

 8作目は、R・チェットウィンドーヘイズの「獲物(えもの)を求めて」若い夫婦がいて、
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