詩の日めくり 二〇二二年五月一日─三十一日/田中宏輔
 
このところが、よくわからない作品だった。


二〇二二年五月十七日  「追放者」


 5作目は、エドモンド・ハミルトンの「追放者」作家が想像した宇宙に、この地球に住んでいるという話。読んだことがあるなあと思ってググったら、奇想コレクションの1冊、エドモンド・ハミルトンの『フェッセンデンの宇宙』に収録されていた。この作品は既読だったわけだ。傑作選ではよくあることだ。銀背の『フェッセンデンの宇宙』にも収録されていたというから、ぼくが持ってる銀背でも読んでいたというわけだ。ワン・アイデア・ストーリーだから、記憶に残っていたわけだけれど、作家や詩人は、こういった作品をつくることの幸運に恵まれ
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