理由/ 湯 煙
大きな車輪。その車体が漂わせるアンバランスな容態に惹かれていた。
(カウンタックやフェラーリにレーシングカー。スーパーカーを小型にしたさまざまな種類の小さな消しゴムを、シャープペンシルの頭部に組み込まれた細長い円筒形のバネの弾力を利用し弾き合う。
机の上から教室の床の上へ、相手の足元へといかにして鮮やかに落として見せゲットすべきか。日夜研究と研鑽を重ねた。
───空を越えて───月に代わって───
───おまえはもう───この紋所が───
───光の国から───いきまーす───
───神話になれ───
(遊び仲間の
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