2003年の(cap verses / そよ日暮らし投稿作品)/板谷みきょう
なれよ 一点の赤 ⇒
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空はただ 蜜柑色の
夕陽に 染まるだけ
手をかざしながら
切なくて 声もでない
沈んでいった挙句の果てに
心の底からあふれてきそう
ぽぷら並木の想い出通り
空 どこまでも限り無く澄み
限界に達した しのび逢ふ夜
何も無かった かのようで
浴衣と下駄と 夏祭り
赤い金魚の 口ずさむ嘘
からっぽねやみのしらみたかりだんだ おめぇだば
あめゆじゅとてちてけんじゃ みたいに
呪文のように ゆうらり ゆらりで
ゆるり 許され
沈んでいった夕陽が残す
風に潰れ
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