ノイズまみれで抗え/ホロウ・シカエルボク
つでも開いてみる方がずっといい、過去を捨ててはならないが縛られてはいけない、それは生きる上でのサンプルに過ぎない、同じことは二度とない、次は…などと考えることなど無意味だ、同じことがない理由はひとつだ、それは見たことがあるという意味で…見解がすでにある、というような意味だ、それがないのなら、もしかしてそれは同じことだというふうにとらえることも出来るかもしれない、でもそんな真似が出来るのは死体か死霊くらいのものだ、そして、死体だの死霊だのというものは同じ時間を繰り返すために存在している、止まった時計が刻み続けている時間のようなものだ、それは文字盤の上では同じ時刻かもしれないが、現実の上でまったく更新
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