ジェネレーション・テロリスト/ホロウ・シカエルボク
 
これが絶望というやつなんだ、俺は目を閉じた、再び目を開けると、見知らぬ山の中に居た、車が走り過ぎる音で近くに道路があるのだと分かった、振り返るとそこには電波塔があった、俺はしばらくの間、わけが分からずに立ち尽くした、あの女がいつの間にか目の前に居て、自分の首を深く切り裂いた、そして、ふざけるな、と低い声で言って、血を吹き出しながら傾いた首で甲高い声で笑い始めた、ふざけるな、ふざけるな、と、頭の中でその声がもの凄いボリュームで繰り返された、内側から頭蓋骨をこじ開けられようとしているみたいだった、やがて女の吹き出した血が俺に降りかかり、俺は内臓のようにドロドロになった…再び部屋の中で目を覚ました時、も
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