詩の日めくり 二〇二一年十三月一日─三十一日/田中宏輔
 
た、階下の町のざわめきが微かに聞こえてくるばかりだった。
(サバト『英雄たちと墓』第?部・5,安藤哲行訳)


二〇二一年十三月十六日 「断章」


すべては偶然の産物だったのだ。
(フェリスク・J・パルマ『時の地図』第一部・8、宮崎真紀訳)


二〇二一年十三月十七日 「断章」


なにを書いてもいい、可能性は無限大なのだ。
(フェリスク・J・パルマ『時の地図』第三部・42、宮崎真紀訳)


二〇二一年十三月十八日 「断章」


 あさましい、みじめったらしい、げんなりする、あわれっぽい。ありとあらゆる形容詞をつけてみるが、どれもぴったりだ。
(アーシ
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