莫大なメニュー/ホロウ・シカエルボク
テリトリーが限られてるってことさ、手慣れた範囲だけで、その他のどんなことも知ることは無く、暢気に暮らして死んでいく、一番手軽な御伽噺の中で生きるやつら、上っ面の微笑みに騙されないようにするべきだね、自分にまだ未来があると思っているのなら…未来!未来について考えることなど時間の無駄というものだ、それは必ずやって来てあっという間に去っていく、時間は経験としてでしか感じられない、自己肯定にかまけているとほとんどのものを見落としてしまう、ただの目になることだ、ただの目になって、そこを流れていくものを延々と認識していくことだ、映ったものを鵜呑みにすることなく、幾通りもの見解をそこにあてがってみて、検証し、い
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