「夏の思い出」の詩人、江間章子/藤原 実
本屋、シルビアピーチの本屋のやうなの。早くお金が出来るといいと思ひます。そしたら内田さんもお客さまになつていらして下さいますやうに。... (内田忠「左川ちかのこと」)
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江間章子は左川より2つ年下で同世代の詩を書く仲間であり、親しい友人でもあったようです。
二人の夢は叶えられることはなく、左川は24歳という若さで癌のために亡くなっています。
江間にとっては左川ちかは詩の世界の先達であり、彼女を失ったことの喪失感は大きかったようです。
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私は戸惑った。左川ちかが消えてしまうと、私の心は野に放たれた子ウサギの不安で、一杯だった。
何処を、どう歩いていいのか。
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