静かな時計が刻む時間はいつだって死んでいる気がする/ホロウ・シカエルボク
かな時計のように生きている、死んだ時を刻み、とにかく早く手に入るものだけを選んで過ごす、そして恐ろしいことに、時計は死んでいようと動き続けることが出来るが人間はある時点で本当に死んでしまう、死ぬことは幸せだと考えるものが居る、死は終わりではない、と、エクスタシーを思わせる表情で話す、死が終わりだろうと始まりだろうと同じことだ、この身体のままで来世を生きるわけではない、それは必ず入れ替えられて思い出すことさえも出来ない、輪廻に意味はあるだろうか、それを繰り返す意味、時計のように考えてはならない、人間は文字盤の上を滑るように生きてはいられない、昨日の二十四時間と今日の二十四時間は違う、そしてまた、明日
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