リアリティ・バイツ/ホロウ・シカエルボク
そこから離れることが出来ないのさ、中毒のようになにかを更新したがっている、そうしないと上手く眠れなかったりするんだ、無理矢理眠っても肺に絡むような夢を見るばかりさ、考えてごらんよ、神様について考えるのはすやすやと眠れる夜ではないだろう、小さなソファーに飲み込まれそうになるこんな夜のはずさ、俺の欲望はそんなバランスの中でしか昂らないのかもしれないな、ま、幸せなやつの方が夢見がちなのは当り前のはなしだけどね―俺の目には自分のしていることが時々、黒魔術のようなニュアンスに映ることがある、その鍵について簡潔に語るならばおそらくは冒涜という言葉になるだろう、自分自身の冒涜、社会の冒涜、世界の冒涜、神の冒涜―
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