詩の日めくり 二〇二一年九月一日─三十一日/田中宏輔
 

 桑田 窓さんから、詩集『52時70分まで待って』を送っていただいた。言葉はていねいにつづられていて、屈折や切断といった現代詩の安直な技法はいっさい使われていない。その作品たちはわかりやすいものものばかりだった。ぼくより10歳近くお若い方だった。 https://pic.twitter.com/Xb78IFei7q


二〇二一年九月十四日 「夢」


 壮絶な夢を見た。天皇家の若者たちが船に乗って、蛸や魚の化け物たちを退治するというもの。ぼくは記録者として船に乗っていた。蛸や魚の化け物たちは殺されると人間の姿に変化した。長時間の戦いだった。戦いが終わると都で盛大なお祭り騒ぎがあっ
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