詩の日めくり 二〇二一年八月一日─三十一日/田中宏輔
 
たもの。西暦2055年から6000年むかしにさかのぼってタイムトラベルした。一行のひとりが一羽の蝶を踏み殺したおかげで、未来が変わってしまったというもの。

 8作目は、「長雨」金星は降りやまぬ雨。雨のなかを3人が人工太陽ドームを探して彷徨う。ひとりは気が狂って仲間に撃たれて死ぬ。仲間を撃った者も途中であきらめる。動かずに留まる。3人目の男だけがあきらめずに人口太陽ドームに辿り着くことができる。


二〇二一年八月二十八日 「亡命した人々」


 9作目は、「亡命した人々」ポオやアンブローズ・ピアスやディケンズなどの文学者たちが出てくる作品で、宇宙船が火星に到着すると、文学者たちの
[次のページ]
戻る   Point(14)