詩の日めくり 二〇二一年八月一日─三十一日/田中宏輔
いるうちになんだかあやふやになってしまいます。あるいはごまかしてしまいます。わかったように思っただけで、実はたいしてわかっていなかったことがわかります。それに対して、ちゃんとわかっていることがらは自分の言葉で説明することが出来ます。(…)
(…)
(…)表象は知覚に近い現象に思えますが、実は知覚─運動変換を省略したものですから、運動するのに大切な要素がふくまれています。身体運動という形では外に現われていませんが、いつでも運動につなげられる仕くみになっているのです。
(山鳥 重『『わかる』とはどういうことか』)
二〇二一年八月十七日 「道化師」
[次のページ]
戻る 編 削 Point(14)