詩の日めくり 二〇二一年七月一日─三十一日/田中宏輔
 
で、3回乗り継いで、こんど友だちと行くレストランに下見に行ってきた。ぼくが携帯をさいしょに開けたのが、15時27分で、お店のまえで、もう一度、携帯を開いたのが,16時27分で、ジャスト、一時間かかった。きょうは日曜日だったから、ちょっとかかったかもしれない。

 あっ、乗り継いだのは2回だった。3台の異なるバスに乗ったのだった。京都に住んでて、京都のバスの路線に詳しくないぼくなのだった。西大路五条から糺の森までの道行。ぼくがむかし住んでたところへんなのにね。バスから見る風景が懐かしくって、涙がじんときちゃったよ。京都はやっぱり北がいいね。バスから見る風景も、降りたときの風景も、大きな川が流れて
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