詩の日めくり 二〇二一年七月一日─三十一日/田中宏輔
 
ちゃくちゃこねくり廻して、脳髄を切断した。作業員の服の上でやったのであやまった、というところで目が覚めた。きのう読んだ中国SFの影響に違いない。

@ikkatai ぼくの場合、恋のはじまりが必ず夏だったことが原因かなと思います。たしかに他の季節よりも生命力にあふれた季節ですね。

 二度寝で見た夢は、ぼくが自分の詩を女性に見せていて、ふざけて、彼女の首筋にちゅっとキスしたら、彼女に、「あなたの詩は実存的ではないわ。」と言われて、「そうだよ。ポップなだけさ。」と応じたところで目が覚めた。女性は、ぼくがお世話になったことのある、よく知られる女性詩人だ。

 石川敬大さんから、詩集『ねむら
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