詩の日めくり 二〇二一年七月一日─三十一日/田中宏輔
むらないバスにゆられて』を送っていただいた。言葉がぎりぎりに切り詰められている。
なぜ
ねこは猫背で
ことばは、ひとを
真似しようとするのだろう
(石川敬大「泣いていいのは」)
思わず、そうだよねと応える自分がいた。 https://pic.twitter.com/loRofrNgOo
二〇二一年七月四日 「麗江の魚」
2作目は、陳楸帆の「麗江の魚」時間感覚拡大と時間感覚圧縮が行われている。双方の副作用を緩和するために、症状の出た者同士をいっしょにいさせるという政策を国が実施しているというもの。主人公の男は時間感覚圧縮を受けてリハビリに麗江に来ていた。
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