言ふなかれ、君よ、わかれを、/藤原 実
 
の発掘の必要性を訴え、『征旅転々 : 中地清詩集 』 (至玄社, 1941)や『ガダルカナル戦詩集 : 前戦にて一勇士の詠へる』 (吉田嘉七 著,毎日新聞社, 1945)などを紹介しています。

中地清は詩、小説など複数の著作を持ち『戦陣の瞑想』( 中地清 著 ,矢貴書店,1942)の奥付の『みなみ』重版の宣伝文には「世の好評を得特配紙を受領せり」と記されているように当時は紙も貴重で誰でも彼でもが本を出せるような状況ではなかったであろうことから中地清を素人作家ということはできないのではないかとは思いますが。

高崎は専門詩人たちの戦意高揚詩を「無内容な侵略詩」と断じて取り上げる価値なしとす
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