言ふなかれ、君よ、わかれを、/藤原 実
よとやったものだ」と、こういうことを言われました。(平成四年度「西脇順三郎先生を偲ぶ会」記念講演)」
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もちろん校歌と戦意高揚詩では 締め付けの度合いは全く違うでしょうが、 ただ 、いろいろとうるさい制約の中でも西脇は遊びを入れることを忘れなかったのでした。
「戦意高揚詩」と「普通の詩」の落差については戦後派詩人の代表的存在であった鮎川信夫などがとくに批判のカナメとして問題視していますが、もはや問題にする価値もないとして、高崎隆治は「民衆の戦場詩について」(https://core.ac.uk/download/pdf/223206293.pdf)で専門詩人ではない民衆詩人の発
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