言ふなかれ、君よ、わかれを、/藤原 実
 
信濃川 静かに流れよ 我が歌の尽くるまで・・・」 というのは西脇順三郎が故郷の小千谷高等学校のために作った校歌の 書き出しなのですが このフレーズについて目崎徳衛の回想があります。

{引用=「最後は「信濃川 静かに流れよ」という小千谷高等学校の校歌の話になりまして、西脇先生がどういうことを言われたかと申しますと、「『信濃川 静かに流れよ』という詩句は、イギリスのスペンサーという詩人の『テームズ川 静かに流れよ』という詩を使った。テームズ川というのはすばらしい川、ところが小千谷あたりを流れている信濃川は谷川みたいな、泥を流すような川、この似ても似つかないものをもってきて、信濃川 静かに流れよと
[次のページ]
戻る   Point(2)