詩の日めくり 二〇二一年五月一日─三十一日/田中宏輔
 
 これからジミーちゃんが部屋に遊びにくる。さいきんは、雀たちと関西弁でしゃべっているそうで、相変わらず狂ってらっしゃいます。でも手先は器用で、自分で散髪しているらしくて、その出来がまた芸術的にちぐはぐで、どこからどう見ても、まともなひとには見えない。ぼくの大切な友だちだ。

 4作目は、ルーディ・ラッカーの「フーディニの物語」さいしょはぐるぐる巻きにされて飛行機から落とされる。つぎは石膏づけにされて爆破される。さいごは氷漬けにされて爆破される。どの場合も無事に姿を現わせる。話はわかりやすいが、どこがSFなのか。さっぱりわからん。

 インスタント・ラーメンをいろいろ買って食べているけれど、
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