パス・スルー/ホロウ・シカエルボク
 
いくら背中に連なろうと、そこにはもう鼓動は宿っていないし血も流れてはいない、微妙に再構成されたいびつな過去をぶら下げながらもうどれだけ生きただろう?理由も、願望も、意地ももう存在しては居なかった、ただ、目の前五センチ程度をうろついている奇妙な予感のようなものに誘われて時を更新している、もちろん、感情の浮き沈みはある、だけどそれはやはり、時間が経てば偽物になってしまう、あらゆることはシンプルになった、でもそれを語ろうとするにはたくさんの言葉と表現が必要になる、そしてどれだけ時間や紙面を費やして語ってみたところでそれは語り尽くされることなど決してありはしないのだ、そんな行為にもしも終わりがあるとすれば
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