戦争と戦争ごっこの話/ホロウ・シカエルボク
イメージがついちまう」、変なことを言うね、と俺は返した、「詩なんてそもそもマイナーなものだぜ、自分の為に、自分が書くべきだと思ったことを納得するまで書くべきさ、だからこそ盛り上がりはしないが現代社会でも一定の人数が書いてるんだ」、男が俺を敵だと認識したことがわかった、「だけどさ、そんなの誰が読みたがるんだ?あんたが、自分の為に自分が書くべきものを書いた詩を、読みたいと思うやつがどれだけ居ると思うんだい?そんなの無駄じゃないのかい?」、俺は肩をすくめた、このテのやつは必ず数字で真実を語りたがる、「多いか少ないかは知らんが、俺が書いたものに感想をつけてくれたり、好きだと言ってくれたりする人間は毎年必ず
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