詩の日めくり 二〇二〇年十三月一日─三十一日/田中宏輔
 
、こんな話をしたのか、わからない。


二〇二〇年十三月十一日 「別人」


 中学3年生のときの英語の先生の桂先生が、ぼくが大学を出るころに道ですれ違ったのだけれど、まったくの別人になっていた。噂で、離婚したらしく、生活は乱れて、ボロボロになってるって話だった。たしかに生活がすさんでいそうだった。パチンコにはまっているという噂だった。ぼくが大学に入学するとき、居酒屋さんに連れて行ってくださって、お祝いしていただいたのだけれど。中学3年生のとき、英語はがんばっていたから、大学に入学するときに、合格した大学のうち、どこの大学にするか相談にのってもらったのだった。当時はお酒にあまりうるさく
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