詩の日めくり 二〇二〇年十三月一日─三十一日/田中宏輔
 
に教えていただきました。以下の四行は、无さんのお言葉です。
:
『イル・ポスティーノ』に登場する漁師は主人公マリオの父親です。詩人パブロが島を去った後、彼が残したテープレコーダーを使ってマリオは島の様々な音や声を記録してタイトルをつけていく。その過程で、彼は漁をしている自分の父親にもマイクを向ける。その録音の作品タイトルが「我が父の悲しい網」。

いったい、ぼくの記憶はどうなっているのでしょうかね。


二〇二〇年十三月十三日 「千本日活」


 発展場のポルノ映画館でかかっているポルノ映画には、独特の哀愁があって、ただ映画をみるだけの発展目的でないこともあって出かけていた。
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