それは素粒子よりも細やかそれはあやとりそれは贈り物/武下愛
授ける黒陽。今は黒だけど昔は違っていて変わらないのはトワイライトゾーン。知らないから、寒いという人々は鈍感。一つも流さず抗い続け失えなかった湧き続けるマントルを捧げると、翼が生える拳銃を陽が堕ろしてくる。吸い込む拳銃と装填される銃弾、吐き出して撃ち込んだら、硝煙を堕ろしてしまう。
雲が集まり漂って降る雨花。雨色は地面に染み込んで残るのは無色の花。知らないから、見つけて珍しいから拾って渡そうという人々は無慈悲。帰れる柔らかい小さなつむじ風を捧げると、朽ちない時の隙間を花が舞わしてくる。秘めていたオーロラ・ピンクの口紅で、色を付けて秘密にしたら、密かだけを舞わしてしまう。
境界が分からない
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