詩の日めくり 二〇二〇年十一月一日−三十一日/田中宏輔
 
フリッツ・ライバーの「月面上の決闘」異星人と月面上で戦う地球人の話。銃で撃ち合うのだ。ちょっとノスタルジイを思い起こさせる作品だった。

「きみの名前は?」(ボブ・クロサカ『なしうる者よ、なせ」吉田誠一訳、『年間SF傑作選6』151ページ)

 8作目は、ボブ・クロサカの「なしうる者よ、なせ」大学の教室で、「なぜ、数学を学習しなければならないのですか?」という質問を学生がする。学生は得意の超能力を見せつけるが、教授のほうが上手をいく超能力を見せつけて、終わり。学生は納得したかのような様子で教室を出ていく。おもしろかった。

 9作目は、アリステア・ベヴァンの「スーザン」不思議な力をもっ
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