詩の日めくり 二〇二〇年十一月一日−三十一日/田中宏輔
 
、そいつの嫌な性格が移ってしまったというわけ。相手は自殺して削除ができなくなっている。

 きょうから、寝るまえの読書は、『年間SF傑作選6』の再読である。目次を見ても、1作も思い出されない。やはり、すさまじい忘却力だ。
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 1作目は、ロバート・J・ティリーの「ほかのなにかを」未知の惑星に不時着したただひとりの生き残りの博士は、音楽を通じてその惑星の生き物と意思疎通をした。地球からの救援隊がやってきてその動物を殺して博士を地球に連れ帰ったが、博士はふつうの暮らしに満足できないものを感じていた。

 2作目は、J・
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