詩の日めくり 二〇二〇年十一月一日−三十一日/田中宏輔
 
こられる。服が脱げなくて、さいごまで犬と間違えられる。言葉をしゃべると、言葉をしゃべる犬だと思われる。


二〇二〇年十一月二十四日 「昆虫弁当」


 清水鱗造さんから頂いた小説『昆虫弁当』を読み終わった。主人公の男女のカップルがオオサンショウウオを旅に連れて行くのだけれど、そのときオオサンショウウオ自身が用意した餌になる昆虫を入れた弁当箱が昆虫弁当というわけ。前作と同様、マジック・リアリズムで書かれた不思議な小説だった。
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 17作目は、ノーマン・ケーガンの「数理飛行士」タイトルにある数学のスペシャリスト
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