詩の日めくり 二〇二〇年十一月一日−三十一日/田中宏輔
にあるコンピューターによって操作されている未来の話。中継した世論が直ちに政治に反映される仕組みになっている。1ページちょっとの作品だった。
15作目は、ロジャー・ゼラズニイの「伝道の書に薔薇を」火星人の言葉を完全に把握した地球の天才詩人の話。火星人は不妊症にかかっていたが、詩人と結ばれた火星人の女性とのあいだに子どもが生まれることになった。それで火星人は滅びることがなくなったのだが、詩人から彼女は離れていった。
16作目は、ドナルド・ホールの「すてきな犬のぬいぐるみ服」九歳の男の子が犬のぬいぐるみ服を買ってもらって、犬そっくりにふるまう。犬と間違えられて、スラム街の一家に連れてこら
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