透過の雨/ホロウ・シカエルボク
で見た人形作家の
まだ色のついていない真っ白な目
それが俺の目であったように思えていつまでも落ち着かないのは
また眠る気がないのかもしれない
散文詩ほどの脈絡すらない夢を
本気で求めるような誰かがどこかに居るっていうのかい
枕と
布団の中心で均等に沈む身体を感じたら
ただゆっくりと呼吸をするだけさ
それだけで
役割はいくらか果たされる
役割はいくらか果たされるのさ
役割は意識と追求をもって初めて意味を成し
時間をかけて目的へと変異する
継続だの根気だな美学だの
そんなことを気にする必要はない
やるべきことは自然にそんな道へ入り込むものだから
すでに通り過ぎた大
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