詩の日めくり 二〇二〇年七月一日─三十一日/田中宏輔
 
アムスンの「その悲しみを……」役者の話。他の役者の才能を奪う話。血ではなく、感情を奪うのだ。

 16作目は、SF作家としてよく知られた、ぼくの大好きなジョー・ホールドマンの「ホログラム」これは詩だった。だが、感情移入できなかった。

 17作目、さいごに収録されていた物語はSF。才能の枯渇した芸術家が、こころに接触する機械を操る主人公に診てもらう話。けっきょく芸術家は、現状維持を望み、才能は枯渇したままという話。この本も5点満点中、3点といったところか。

 きょうから寝るまえの読書は、ホラー・アンソロジー『999 狂犬の夏』の再読。これまた一つも作品を憶えていない。 https:/
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